2026年3月3日 ひな祭りに思うこと
今日はひな祭りですね。
3月3日。桃の節句。女の子の健やかな成長を願う日です。
スーパーにはちらし寿司やはまぐりが並び、春らしい空気が少しずつ感じられる季節になりました。寒さの中にも、どこかやわらかさが混じってきています。
そんな穏やかな日ですが、ニュースでは原油価格が上がっているという報道が流れていました。原油価格が上昇すれば、燃料費が上がり、発電コストが上がり、そして最終的には電気代へと影響していきます。
ここ数年、それを何度も繰り返してきました。
「また上がるのか」
多くの方がそう感じているのではないでしょうか。
電気代はこれからも上がっていく可能性が高い。
それは感覚ではなく、現実的な流れです。
それなのに、太陽光や蓄電池の導入は思ったほど進んでいない。
分かっているのに、なぜ動けないのか。
仕事を通して、いろいろな方とお話しする中で感じることがあります。
まず一つは、初期費用への不安です。
補助金があるとはいえ、決して安い買い物ではありません。将来の電気代削減につながると理解していても、今出ていくお金の方が強く印象に残ります。
次に、「本当に得になるのか」という疑問。
シミュレーションの数字、売電価格、自家消費率、将来の電気代の想定上昇率。言葉だけでも難しく感じます。分からないものに対して人は慎重になります。これは当然のことです。
そしてもう一つは、「まだ大丈夫」という心理。
今すぐ生活できなくなるわけではない。
停電しているわけでもない。
だから、つい後回しになる。
でも、電気代は静かに、確実に上がっています。
太陽光や蓄電池は、単なる節約設備ではなく、「備え」だと思っています。
災害時の停電対策。
エネルギー価格の変動への備え。
そして、自分の家で電気をつくるという選択。
一家庭の発電量は小さいかもしれませんが、各家庭が少しずつ自立すれば、社会全体の負担も分散されます。電力会社任せにするのではなく、自分でコントロールする時代に入っているのかもしれません。
もちろん、すべての方にとって最適とは限りません。
屋根の条件や生活スタイルによって向き不向きはあります。
ですが、「知らない」「よく分からない」という理由だけで選択肢から外してしまうのは少しもったいないと感じます。
今日がひな祭りであることを考えると、未来の子どもたちのために何ができるか、そんなことも考えさせられます。エネルギーの問題は、目の前の電気代だけではなく、これから先の社会の形にも関わっていくものです。
そして今日は、少し私事も書かせてください。
弊社の社名は「ナビネイチャーカンパニー株式会社」といいます。
この「ナビ」という言葉は、実は我が家のラブラドール、ななちゃんとびびちゃんからいただきました。二人の名前から一文字ずつ取りました。
自然とともに歩む会社にしたい。
エネルギーも、住まいも、環境も。
そんな思いを込めてつけた名前です。
ですが一週間前、ななちゃんがリンパ腫と診断されました。
あまりにも突然のことでした。
そして、あまりにも早い変化でした。
診断からわずか一週間。
食事の量が減り、歩く時間が短くなり、今はほとんど横になっている時間が増えました。日に日に体力が落ちていくのが分かります。一日一日、その変化がはっきりと感じられます。
昨日できていたことが、今日は難しい。
その現実を受け止めるのは簡単ではありません。
ななは本当に優しい子です。
家族の空気をいつも感じ取ってくれる子でした。
元気なときは大きな体で甘えてきて、散歩が大好きで、びびちゃんとも仲良く寄り添っていました。
今はただ静かに横になり、時々こちらを見つめます。
私は仕事で「備え」や「未来」という言葉をよく使います。
ですが、命に関しては、どれだけ備えても思い通りにはいきません。
だからこそ、今この瞬間がどれだけ大切かを教えられています。
なな、もうがんばらなくてもいいからね。
無理しなくていい。
ただ、そばにいてくれるだけでいい。
電気代の話も、エネルギーの話も、社会の話も大切です。
でも、こうして一日を過ごせること、誰かがそばにいてくれること。それが一番の原点なのかもしれません。
ひな祭りの今日。
未来を願う日。
エネルギーのことも、社会のことも、そして家族のことも。
当たり前のようで当たり前ではない毎日を、少し大切にしたいと感じています。
明日はどんな一日になるでしょうか。
ななと過ごせる時間を、静かに大事にしたいと思います。
そしてまた、できることを一つずつ。
普通の日常を、丁寧に積み重ねていきたいと思います。